校歌解説・仲井真中学校校歌
一 四方の緑に包まれた盆地・仲井真、その一画にある伊地当原は本校の所在地の俗名
で、仲井真集落の発祥の地ともいわれ、拝所や古い井戸などが残っている。このような
由緒ある地に、固い岩根のように揺るぎなく聳え立つ学校、それが我らの学び舎であ
る。そこには、若草のように勢いよく伸びる力、高い希望や夢を持った若者たちが集ま
り、日々新たな成長を遂げている。
二 大地を分けて流れる国場川は水が絶えることはない。その源流地帯の一画に仲井真
の校区がある。泉の水は、寄り集まり大川となって流れ、湖をつくり、大いなる力となっ
て大海に注ぎ行く。その川のようにたくましい力をもって、心やからだを鍛え、知性を磨
き、自己のすばらしい成長のために、日々努力している。それが仲井真中で学ぶ姿で
ある。
三 沖縄は、かつて独立した王国であった。南方・中国・大和(日本)の文化の影響を受け
ながら琉球独自の文化を築いてきた。特に、先祖を敬い。平和を愛し、生命の尊さを重
んずる人間尊重の精神は今でも沖縄の人々の心に深く根づいている。そのような先祖
の栄えある文化を受け継ぎつつ、これからの社会を担う立派な人間として大きな夢を抱
いて、躍進していく。それが仲井真中を巣立っていく姿である。
<平成4年発刊「彩雲」より>