学校長の別れのあいさつ~神原中学校の限りない発展と躍進を祈念し、深く感謝申し上げます!~
神原中学校の正門から入ると至る所に色鮮やかな花が咲き乱れています。本校校庭にはベゴニアやインパチェンス等の花々が美しく咲き誇り、見る者には心のオアシスです。本校のシンボルツリーのトックリキワタも緑黄色の新芽が芽吹く季節になりました。よく観察してみると、それぞれの枝が一斉ではなく、高い位置かの枝から徐々に根っこの枝に移動しているようにも感じます。その枝に飛び交う小鳥たちの動きそのものも、実にはつらつとしています。自然界の営みは、確かな鼓動とさりげない優しさをもって「春」を呼び寄せているのでしょうか・・・。
学校教育にとって、「春」は実にドラマチックな時期なのです。子ども、教師を含め「別れと出逢い」の季節です。そこには、人間としての生涯にわたり体験し続けるべき「喜怒哀楽」が濃縮され、涙と感動と希望がみなぎっています。人間の本当の姿があふれているとも言えるでしょう。
さて、3月9日、本校では83名の生徒が新たな路へと旅立ち(卒業)しました。必死に頑張る生徒の姿に拍手を送り、その成長に感動しながら、親子共々、新たな出発ができるようにしたいものです。
「歳月人を待たず」と言いますが、中学校教育への熱い想いを抱いて本校に赴任し、早2カ年間の月日が流れようとしています。その間、生徒達が主役の学校経営・運営を心がけ、且つ、暖かく思いやりのある「心の居場所」としての学校を創造してきたつもりです。
また、本校区はまさに那覇の中心といえます。この2年間もコロナやインフルエンザ等の感染症対策を行いながら、多くの行事を実施することができました。決して思考停止にならず、生徒が楽しく充実した学校生活が送れるように知恵と汗をかきながら取り組んで参りました。全教育活動に惜しみなく学校支援をしていただいた那覇市教育委員会、学校評議員の方々、思い起こせば際限ないほど多くの方々に支えられて仕事をさせていただきました。衷心より感謝申し上げます。
さらに、生徒のあらゆる場面において積極的な協力・支援をいただいた保護者・地域の皆様には常々頭の下がる思いであり、心より御礼申し上げるとともに「向き合う・語り合う」学校づくりへの協力を一層お願いいたします。
結びに、明るく元気で伸びやかな生徒に囲まれて過ごした2カ年間は校長はじめ赴任教員にとっては生涯の宝です。
神原中学校の限りない発展と躍進を祈念し、深く御礼を申し上げ「別れ」のあいさつといたします。
令和6年3月吉日
神原中学校 校長 大城 美千代