10月20日(金)8:20~9:20、全校生徒を対象に「薬物乱用防止講話」を開催しました。講師の先生は、過日(7/8)に「サイバー犯罪防止講話」をして頂いた、沖縄県警察本部生活安全課少年課 少年サポートセンター 健全育成係長の「宮城栄一郎氏」です。
宮城氏には、早朝から、本校に馳せ参じて頂き、誠にありがとうございました。
ご講話の演題は「薬物乱用について~自分だけの問題ではない~」です。
内容は以下の通りです。
(1)薬物乱用(
薬物を社会のルールから外れた方法や目的で使う)は、入り口は飲酒や喫煙から始まることや1回だけでも乱用になること
(2)主な薬物(覚醒剤や大麻)の人体に及ぼす作用(興奮・幻覚・抑制・脳の萎縮等)
(3)中毒になると最悪[「死」に至ることもあること
(1回だけでも)(4)インターネットの情報だけをうのみにしてだまされないことや、正しい判断と正しい行動をすること
(5)依存の仕組み(薬物乱用→耐性→薬物探索行動の負のサイクル)
(6)沖縄県の薬物乱用の事案紹介(年々増加傾向にある)
(7)薬物を取り締まる法律例(例:大麻では~7年)
(8)薬物乱用が犯罪を起こす(窃盗や強盗、殺人、放火、重大な交通事故等)→犯罪行為は自分だけでなく家族や友人、被害者の家族等、多くの人々を巻き込み、取り返しがつかない事もあること)
(9)危険なことに誘われたら「危険に気づき、自分で避ける能力(危険回避能力)」を身につけ、「それはイヤだ!」と断る勇気が必要!
(10)心の健康5か条と相談機関を活用する(困ったら周囲の大人か信頼できる友達に相談する)
悪い誘いを断る勇気を持つことの大切さを実感させるため、宮城氏と生活委員長の照屋梨乃さんによるロールプレイングが実演されました。ダメなことは「大丈夫です(イヤです)!」という強い意思をもって断っていました。
日頃から、学級や友達同士でも、このような訓練をする必要性を強く感じました。(今後、本校独自の『選択のためのチェックポイント』を活用していきたいと思います。)
選択のためのチェックポイント.pdf 質疑応答の時間には、3年生から3つの質問が出ました。
Q①「薬物を買って」と言われた時にどれくらいの値段なのか?
→A①6千円から数万円程度
Q②沖縄が薬物乱用で多い要因は?
→A②SNSでつながって会ったことから起こることが多い(進学校生徒でも関係ない)
Q③SNSトラブル情報はどこから分かるのか?
→A③各署から県警へ情報が入ることと学校と警察が情報交換している。
結びに、生活委員長の照屋梨乃さんの挨拶を紹介します。
「薬物は、1回使用しただけで乱用になり、1回だけの使用で命をなくすということを知りました。また、薬物は普通のたばこ20年分の発がん物質があったりアルコール20杯の依存性があると聴いて、とても体に悪いということが改めて分かりました。薬物は使用すると幻覚を見るようになり、自分自身を傷つけたり、まわりを傷つけるもので、使用することは絶対にダメだと思いました。もし、薬物乱用を誘われても、自分のため、家族のため、回りの人のためにも絶対に断ります。」