5月27日(金)8:40分~10:00、「職体験に学ぶ進路学習会」を開催しました。3年生は体育館、1・2年生は各教室でオンラインを通しての参加です。
講師は、官澤次郎氏です。あいにくの雨天でしたが、早朝から、本校の生徒のために馳せ参じてご講話いただき、心より感謝致します。
官澤氏は東京大学法学部を卒業し、英語検定1級も取得しています。東京大学卒業後は、外務省で23年間以上勤務し、エジプト、イスラエル、イラク、アフガニスタン、アメリカなどで外交官として勤務し、現在は、「かんざわ英進塾」塾長と研究所「沖縄グラーバルセンター」所長を兼任されています。
本日のご講話の内容は、
(1)自己紹介
(2)外交官という仕事~世界の戦争と平和を考える
(3)沖縄での仕事
(4)中学生の悩みに答えたい!
(5)皆さんへのメッセージ
という構成でした。
(2)外交官の仕事では、「アフガニスタンの経験談」について詳しくお話がありました。例えば、地元有力者との相談で、常に戦争にさらされている現状なのに、「学校(特に、女子校)を作って欲しい」という要望を聴いて驚きややりがいを感じたことや1枚の写真に写っている半旗(弔意を表す)から、毎日必ず戦争やテロで人々が亡くなっていく現実などです。平和ぼけしていると言われる日本人。もっと自分事として危機感を持ち、世界に目を向けなければならないと強く感じました。
(4)中学生の悩みに答えたい!では、
①何故勉強をするのか?
②こんな勉強将来役に立つの?③高校なんか行きたくない
→将来の選択肢が広がる。
→勉強はやればやるほど面白くなる。
→中学の勉強は一生役に立つ。
④行きたい高校が見つからない
→自分の夢から逆算。親・兄弟が行った高校の情報収集
⑤良い勉強法を教えて?
→具体的目標・計画を立てる。基礎を繰り返すこと。
という、5つの悩みに官澤氏の答えはとても明確でした。
結びの、生徒会長のお礼のことばでは、『アフガニスタンの状況から、今の社会情勢は10年前より悪くなっている。これから生きていく上で、世界の戦争と平和について興味を持ち、私たちに何ができるのか真剣に考えたい。そして、日本や沖縄についてもどうあるべきかを深く考えたい。中学3年生として、これからの受験勉強も計画を立てて乗り越えたい」と、深い学びが得られた様子でした。